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観光庁が、2021年度の「重点支援DMO総合支援型」に19法人を認定したことを発表しました。
その中で、雪国観光圏が選定されました。
現在、全国では、197のDMOがある中で、選ばれたとは、大変凄いことであります。
観光地域振興に先駆的に取り組むDMOを支援することで、受け入れ態勢の整備を進め、世界的に誇る観光地の形成を促進することを狙っております。これは、2008年に雪国観光圏として取り組みを始め、2017年に地域連携DMOに認定され、13年にもわたり継続的に活動してきたからこそ選ばれたものであります。

                                                            観光は、地方創生の切り札と言われています。雪国観光圏を中心軸に南魚沼の観光を振興し、稼ぐ地域にしていく視点こそ大事ではないかと考えます。


加えて観光庁が観光振興の功績をたたえる2021年度第13回観光庁長官表彰では、雪国観光圏代表理事である井口智裕氏が古民家宿を改修した「ryugon」が評価をされて受賞されました。

この二つの表彰から、雪国の暮らしと文化をコンセプトに展開してきたことが間違いではなかったことが証明されたのではないかと私は思います。

 

「唯一無二の雪国文化を未来に残す」子どもたちへの大きな贈り物になるのではないでしょうか。

白銀の清津峡

毎年、冬になると3mもの雪が積もる地域で、人が住んでいるところは、世界には他にも類はありません。しかもここは、8,000年もの昔から雪国でした。はるか縄文の頃から、気の遠くなるような長い年月を、先人たちは真白き世界に暮らしてきたのです。そこで育まれた生活の知恵は、この土地にいまもなお息づいています。

東京からわずか70分のショートトリップ。そこで出会うのは、自分の日常とまるで異なる暮らしや文化。ふだんの自分から遠く離れた異日常がここにあります。

塩沢紬の雪さらし

冬の雪国の湿度の高さのおかげで、細くて繊細な糸でも切れにくいので、雪国の冬は織物に最適です。

織物文化は、縄文時代の「アンギン」という布から始まっており、ユネスコの文化遺産「越後上布」まで受け継がれています。

雪国観光圏があるのは北緯37度。サンフランシスコやアテネ、リスボンなど比較的温暖な都市が多いにもかかわらず、世界でも他に類を見ない多雪地帯。この地理的なところにも大きな可能性を秘めていると考えます。

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