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高棚川砂防堰堤については、平成23年7月27日夕方から魚野川流域及び只見川流域を中心に雨が降り、30日10時まで各地で300mを超える大雨となり、高棚川流域が荒廃したため、湯沢砂防事務所の直轄事業となりました。

高棚川砂防堰堤群は、高棚川工区で、砂防堰堤2基、渓流保全工2,181m、北ノ入川工区で、砂防堰堤2基、渓流保全工119mであります。

宇田沢川については、堰堤に土砂が溜っている状況であり、下流域の集落で農業用水等に影響を及ぼしている状況であります。こちらは、新潟県の管轄となるため、県に働きかけが必要でありました。

視察後は、湯沢砂防事務所鈴木啓介所長より、「近年の土砂災害と湯沢砂防における砂防事業」と題して、貴重な資料を活用しながらご講演を拝聴致しました。近年は気候変動によって、土砂災害が多く、被害も大きくなってきているとのことでした。1年間で1,000件ほどの土砂災害が全国で起きているそうです。

湯沢砂防管内は、中津川流域、清津川流域、相川川流域、芋川流域、魚野川流域において、土石流対策、流木対策、老朽化対策(長寿命化対策)、そして危機管理対策を実施しています。昨冬の関越自動車道大規模滞留時にも危機管理対応したそうです。またワークショップによる地域と考える地区防災計画にも取り組む、災害に対する住民の意識の向上を図られております。加えて河川公園を整備し、観光や地域のイベントにも利用し、親水にも力を入れております。

長時間になりましたが、有意義な視察と講演会でした。

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